不思議な色水の作り方〜水の実験を楽しもう〜
水に油を注ぐと…どうなるかわかりますか?
では逆に、たっぷりの油に水を注いでかき混ぜると…どうなるでしょう?
今回は身近な液体を混ぜ合わせて、科学のおもしろさを学んでいきます。
不思議な色水とは?
液体にはそれぞれ重さがあり、複数の液体を混ぜ合わせると重いものから順に沈んでいきます。
ドレッシングもよく見ると、2層に分かれていますよね。
今回はこの性質を利用して、液体実験をしてみましょう。
水と油を混ぜると、どんな変化が起きるでしょうか。
不思議な色水を作るのに使うもの
材料は100均で手軽にそろえられます。
- 油(ベビーオイルがおすすめ)
- 絵の具(水性ペンで代用可能)
- 水
- デコレーション(ラメ、ビーズ、スパンコール、マスコットなど)
- 小瓶、ペットボトルなど口がしっかり閉まる容器(今回はジップロックで代用)
- お弁当カップ
- 爪楊枝
使用する油はベビーオイルを推奨していますが、油であれば基本的に何を使っても問題ありません。
透明なものを選ぶと色水の鮮やかさが強調され、観察がしやすいです。
実験結果のみを重視するのであれば、サラダオイルやオリーブオイルでも十分に楽しめますよ。
不思議な色水の作り方
それではさっそく、作り方を確認していきましょう!
色水を作る
まずは絵の具と水を混ぜ合わせ、色水を作ります。
お弁当カップに絵の具を出し、水を加えて混ぜましょう。
濃度を調整して、好みの色を作ってください。
透明感が残るように作ると、ラメやビーズなどが透けて見えるのできれいです。
絵の具がなければ、水性ペンでも代用できます。
水性ペンでコーヒーフィルターに絵を描き、それを水の中に浸してみましょう。
インクが溶けだして水が少しずつ染まります。
色水をどれだけ作ればいいかが悩みどころですが、油と水の割合が「7対3」になるように作るのがおすすめです。
後半で液体の割合について比較するので、結果を参考にしてくださいね。
デコレーションを入れる
液体を注ぐ前に、容器の中にデコレーションを入れておきましょう。
ラメ、ビーズ、スパンコールなど好みの材料を加えます。
液体の中でゆらゆら揺れる様子がきれいなので、ラメを多めに入れました。
容器が大きければ、吸水ポリマーや水に浮くマスコットを入れてもおもしろいかもしれません。
ペットボトルを容器として使う場合は、注ぎ口が小さいので、材料の大きさに注意して用意しましょう。
油とまぜる
さぁ、いよいよ液体を混ぜていきます!
水と油を半分ずつ、ゆっくりと入れて観察します。
見事に2層になりました。
ドレッシングと同じです。
下層にあるのは色水なので、水と油では水が重いことがわかります。
容器を振ってみると…!!!
色水が泡のようになりました。
ジップつき袋で作ると指でむにむに押せるので、液体を自由に動かせます。
色水が合体・分離する様子を眺めるだけでなく、自分でコントロールできます。
ジップロックを使用する難点は、液漏れしやすい点です。
油が入っているのでベタつきも酷く、長時間の使用には向きません。
実験を追加してみよう
それでは、ここから更なる実験と観察のスタートです。
まずは、液体の分量を変えてみましょう。
容器・分量を変えるとどうなる?
色水と油の分量を変えると、どのような仕上がりになるのでしょうか。
- 水と油を「5対5」にすると…
層がわかりやすく、そのまま置いておいても美しいです。
- 水と油を「7対3」にすると…
水に油が混ざり、細かな泡が発生します。
- 水と油を「3対7」にすると…
油の中をゆっくりと色水が漂い、神秘的な美しさです。
色水の種類を増やすとどうなる?
色水を1種類ではなく、複数加えてみましょう。
ピンクと紫の色水を加えた瓶を振ると、どのようになるでしょうか?
答えは…色が混ざり紫色に!
マジックのように色が変わるのがおもしろいですね。
水を炭酸に変えるとどうなる?
浮かんでいる泡が美しいので、せっかくならもっと作ってみたいですよね?
水の代わりに炭酸を入れるとどうなるでしょうか。
答えは…変化(はほとんど)なし!
残念ながら、誰もが想像するような劇的な変化は見られませんでした。
そんな時には、入浴剤をひとかけら入れてみましょう。
マグマのように液体が湧き上がってくる様子は圧巻です。
油の種類を混ぜるとどうなる?
ベビーオイルだけでなく、サラダ油・ごま油・オリーブオイルなどを容器にまとめて注いでみましょう。
答えは…油同士でも層ができる!
油の種類によって、重さが異なることがわかります。
ただ、色味が似ていると層がわかりにくいです。
油の色や注ぐ量を工夫すると、よりわかりやすい結果になります。
不思議な色水を作る際のコツや注意点
最後に、今回作った工作と実験の注意点を振り返ってみましょう。
ペットボトルや瓶を使うのがおすすめ
使用する容器は基本的に何でもいいですが、口がしっかりと閉まるものを選びましょう。
液体を混ぜるために激しく振るので、液漏れの心配がないものを選んでくださいね。
心配であれば、蓋の内側にボンドを塗ってから閉じたり、蓋の上からビニールテープを巻くなどして対策しましょう。
クリアオイルを使う
色のついた油を使うと色水が見えづらく、観察が難しいです。
ベビーオイルなどの透明な油を使うことをおすすめします。
不思議な色水の作り方〜水の実験を楽しもう〜のまとめ
油と水の重さの違いを利用して、不思議な色水を作りました。
混ざりあいがユニークで、ゆっくりとした動きは見ているだけで癒されますね。
色水の種類を増やしたり、入れ物のデザインにこだわるとおしゃれに仕上がります。
液体の重さ比べはジュースにも活かせるので、グラデーションドリンクを作ってみるのもいいかもしれません。