簡単にできる!絵の具アートのやり方
自宅で手軽に楽しめる絵の具アート、皆さんご存知ですか?
アートと聞くと難しく感じるかもしれませんが、絵の具にとある材料を混ぜるだけ。
混ぜて、塗って、乾かして…簡単なステップで完成します。
高価なアートは買えないから自分で作ってみたい!そんな方にもおすすめですよ。
絵の具アートとは?
絵の具ならではの色味や質感を活かした作品で、コロナ禍を機に再注目されました。
材料が手に入りやすく自宅でも手軽に挑戦できるハードルの低さが、ブレイクのきっかけにもなったようです。
今回はその中でも、テクスチャーアート・フルイドアートを作成します。
絵の具アートに使うもの
どちらのアートに使用する材料も、100均で購入できます。
- アクリル絵の具
- 洗濯のり
- 重曹
- 水
- 筆、スプーン、ナイフなど
- プラスチックコップ
- キャンパス
- 手袋
- ストロー
- 新聞紙などの敷物(汚れ対策)
- 深さのあるトレー(汚れ対策)
- クッキングペーパー(汚れ対策)
アクリル絵の具の使用が推奨されていますが、水性絵の具でもできます。
作業時にはレジャーシート+新聞紙を敷いておくと、片付けが楽になりますよ。
簡単にできる!テクスチャーアートのやり方
まずは重曹を使ったアートから紹介します。
アクリル絵の具は匂いが強いので、換気しながら作業してくださいね。
重曹入り絵の具の準備
コップの中に絵の具を入れたら、重曹を少しずつ加えて混ぜましょう。
硬くなってしまったら、水を少しずつ加え、好みの硬さに調節します。
重曹の粒が残り、厚塗りしたときに形をとどめられる程度がちょうどいいです。
筆で塗りにくいようなら、スプーンやナイフを使ってみてくださいね。
塗っていく
実際に塗っていきます。
キャンパスもいいですが、写真立てや箱など立体感のある小物に塗るのもおすすめです。
塗り進めていくうちに、方向性や正解がわからなくなってしまうこともありますが、小物は塗る範囲が限られるので、筆が進みやすいです。
色の追加と仕上げ
単色だとつまらないので、何色か色を追加してみましょう。
同じ紙コップを使っても問題ありませんが、色がくすむので新しいものを使うのをおすすめします。
筆のサイズや質感によって、絵の具をのせたときの印象が変わりますね。
筆・スプーン・ナイフ…使い分けると面白い作品になりそうです。
乾く前に、タイル・貝殻・ビーズなどを埋め込んでもいいですね!
好みの材料を追加しながら、楽しんで作業を進めましょう。
乾かす
でき上がったら風通しのいい場所で乾かします。
室内でもいいのですが、アクリル絵の具は匂いが強いので注意が必要です。
天候や気温、絵の具の厚みや密度にもよりますが、半日程で乾きます。
私は2時間もすれば乾きました!
でき上がりは、こちら。
表面がザラザラとして立体感がありますね。
簡単にできる!フルイドアートのやり方
次は、洗濯のりを使ったアートに挑戦しましょう!
洗濯のり入り絵の具の準備
コップの中に、絵の具と洗濯のりを1:1の割合で入れてかき混ぜます。
同じものを複数作り、カラーバリエーションを増やしていきましょう。
好みではありますが、6色以上用意することが多いです。
色の広がりや切り替わりが現れやすいので、個人的にもおすすめです。
絵の具をひとつにまとめる
でき上がった絵の具を、ひとつのコップにまとめます。
このとき絶対に守って欲しいのが「コップをかき混ぜない」ということ。
上から重ねていくことで絵の具が層になり、キャンバスに広げたときに美しい流動を生み出します。
キャンバスをコップの上に重ねる
ひとつにまとめた絵の具の上に、キャンバスを重ねます。
コップの位置は自由ですが、端のほうにしすぎるとひっくり返すときにバランスを崩しやすいので注意してください。
今回は中央に置き、じわじわと広がる様子を観察してみます。
キャンバスを傾け、絵の具を広げる
それでは思い切って…くるり!
コップを外したい衝動を押さえ、絵の具がキャンバスに落ちきるのを待ちます。
中が見えないので、1分ほど待ってから持ち上げました。
おぉ〜とてもきれいです。
コップを持ち上げると、中に残っていた絵の具がポツポツと落ちます。
波紋のように新しいデザインが広がっていくので、コップは最後に使用することにします。
捨てずに脇に置いて保管しましょう。
絵の具の広がりがある程度落ち着いたら、自らキャンバスを傾け余白に絵の具を広げます。
傾ける角度や時間によって、じわじわと絵の具が広がっていきます。
納得するまでこの作業を繰り返しましょう。
コップで波紋を作ったり、ストローで絵の具を吹いたり…自由です!
キャンバスの側面が気になるようであれば、筆で塗りつぶすのもいいですね。
乾かす
風通しのいい場所でキャンバスを乾かします。
乾くのに1日〜3日かかるので、屋外に置くことを推奨します。
側面まで絵の具がくっついている場合には、敷物の上に重ねてください。
新聞紙などの紙類はキャンバスにくっついてしまうので、レジャーシートやクッキングペーパーなどを使うのがおすすめです。
乾くと…こんな感じに!
絵の具を広げた直後の光沢はありませんが、きれいに乾きました。
絵の具が溶けきっておらず粒が残りましたが、そんなに気になりませんね。
絵の具アートをやる際のコツや注意点
最後に、作業時の注意点を確認しておきましょう。
コップは使いまわさない
コップの代わりにお弁当カップを使いましたが、向いていないようでした。
カップの溝に絵の具が溜まってしまうので、コップを使ったほうがいいでしょう。
洗えば使いまわしできますが、作業を何度も中断することになるので、使い捨てのプラスチックコップを使うと便利です。
まとめた絵の具はかき混ぜない
絵の具をひとつのコップにまとめたら、そのままキャンバスを重ねましょう。
混ぜたくなる衝動を抑え、手を加えずそのまま使用してください。
混ぜてしまうと色の変化や動きが消えてしまいます。
上級者になると、絵の具をキャンバスに移す際の注ぎ方を工夫するようです。
気になる方は「フルイドアート 注ぎ方」で検索してみてくださいね。
キャンバスをすぐに動かさない
絵の具をキャンバスにひっくり返したら、そのまま少し待ちましょう。
コップの中の絵の具がキャンバスに落ちきるまで、少し時間がかかります。
落ちきるのを待たずに持ち上げると、水滴のように絵の具が滴り、上から新しい模様が上書きされてしまいます。
その様子も美しいのですが、まずは絵の具の自然な広がりを楽しんでみてください。
キャンバスを動かさずじっと待っていると、ある程度自然に広がっていきます。
ある程度広がったら、キャンバスを傾けたり、ストローやドライヤーで風をあてたり、手を加えながら変化を楽しみましょう。
簡単にできる!絵の具アートのやり方のまとめ
身近な材料を使うと、絵の具アートを簡単に楽しめますね!
慣れてきたら、机や時計など大きなものにペイントしてもいいかもしれません。
アートと聞くとハードルが高く感じますが、子どもから大人まで一緒に楽しめる工作のひとつです。