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精油を使った香水の作り方とポイント

@saori
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・自分の好きな香りだけを選び、香水を作ってみたい
・市販の香水は香りが苦手
・自分の状態にあった香りを身につけたい

こんな風に思っている方には、精油から作る香水がおすすめです。

最近は香水を手作りする方が増えており、材料も簡単にそろえられます。

精油とは

公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)は、精油を次のように定義しています。

精油は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材です。有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質です。精油は、各植物によって特有の香りと機能をもち、アロマテラピーの基本となるものです。

公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)

精油で作った香水は、自然のものから抽出しているため、ふんわりと香ります。

また、植物の成分がもたらす効果を期待できるものでもあります。

精油を使った香水の作り方とポイント

香水の作り方はとても簡単です。

無水エタノールに対して精油を10%混ぜ、数日置いて馴染ませる

これだけです。

詳しい作り方を説明します。

好みな香りの精油を選ぶ

同じ植物から抽出した精油でも、産地や抽出方法、オーガニックかどうかによって香りが異なります。

好みの香りを見つけましょう。

香水は1種類の香りから作ることもできます。

精油は瓶を開封してから1年程しか持たないため、最初からそろえると無駄にしてしまう可能性があります。

慣れてきたら、トップノート、ミドルノート、ベースノートと香りをバランスよく配合することに挑戦してみましょう。

香りが長持ちするようになります。

適切な割合で配合する

好きな容器に、無水エタノールを入れます。

その後精油を入れます。

適切な割合は、無水エタノールに対して精油10%です。

無水エタノール10mlの場合、精油の1滴は0.05mlのため、20滴が適切な量となります。

香りが弱いからと濃度を濃くすると、肌が荒れる原因になるので辞めましょう。

20滴入れたら、容器の蓋を閉めて振り、無水エタノールに精油を溶かします。

1週間ほど寝かせる

作ったすぐは、無水エタノールと精油が浸透しておらず、エタノールの匂いが残ります。

1週間ほど寝かせることで、エタノールのツンとした香りが消え、ふんわりとした精油の香りだけが香ります。

精油を使った香水を作る際の注意点

精油を使った香水の作り方は、複雑な作業は無いため簡単に感じたのではないでしょうか?

しかし、精油は植物から高濃度で抽出したエキスのため、使い方を間違えると非常に危険です。

以下の3点に注意して精油を扱うようにしてください。

精油の期待される効果にとらわれすぎない

せっかく多くの香りの中から好きな香りで作れるにも関わらず、それぞれの精油の期待できる効能に気を取られてはもったいないです。

自分にとって苦手な香りではリラックスすることはできません。

また、人の嗅覚はその時必要な香りを心地よいと判断します。

後から選んだ精油の特徴を調べた時に、自分にピッタリのものだったという例も珍しくありません。

精油の禁忌事項に注意する

精油の中には、妊婦さんが使えないものや使用後12時間は紫外線に当たってはいけないもの、既往歴によって使用が禁止されているものがあります。

精油の種類によっても異なるので、敏感肌や基礎疾患をお持ちの方、妊娠中の方は医師に相談することをおすすめします。

よく見受けられる精油の中で該当するものを参考までに紹介します。

全てを網羅しているわけではないため、使いたいと思う精油が見つかったら、その精油の禁忌事項をそれぞれ調べるようにしてください。

妊娠中に避けるべき精油

アンジェリカ、イランイラン、カモミールローマン、クミン、クラリセージ、クローブ、コリアンダー、サイプレス、シダーウッド、シナモンリーフ、ジャスミン、ジュニパー、スパイクナード、スペアミント、セージ、ゼラニウム、タイム、ナツメグ、バジル、パルマローザ、ヒソップ、ヒノキ、フェンネル、ペパーミント、マージョラム、ミルラ、メリッサ、ヤロウ、ラヴィンツァラ、ローズ、ローズマリー

※妊娠初期に避けるべき精油

オレンジ、カモミールジャーマン、サンダルウッド、ニアウリ、パイン、ブラックペッパー、ベンゾイン、レモングラス

授乳中に避けたほうがいい精油

クローブ、シダーウッド、セージ、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、メリッサ、ヤロウ、ローズマリー

生理中に避けるべき精油

クラリセージ、クローブ、シナモンリーフ、フェンネル、マージョラム、ミルラ

低血圧の人は避けるべき精油

イランイラン、カモミールローマン、ベルガモット、マージョラム、ラベンダー

高血圧の人は避けるべき精油

タイム、ペパーミント、ユーカリ、ローズマリー

てんかん症の人は避けるべき精油

シダーウッド、バジル、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、ヤロウ、ユーカリ、ローズマリー

光毒性があり、肌に使用後12時間は紫外線にあたってはいけない精油

アンジェリカ、オレンジ、クミン、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、ユズ、ライム、レモン

肝臓病の人は避けるべき精油

ジュニパー、ブラックペッパー

子宮がん・子宮内膜症の人は避けるべき精油

フェンネル

心臓疾患の人は避けるべき精油

ペパーミント

前立腺肥大症の人は避けるべき精油

メリッサ

緑内障の人は避けるべき精油

メリッサ

精油の限界量に注意する

先ほど1種類の香りでも香水が作れるとお伝えしましたが、精油の種類によっては刺激が強く、たくさん混ぜない方がいいものがあります

例えば、限界量が3%の「ローズマリー」は、10mlの無水エタノールに対して0.3ml、つまり6滴までしか混ぜられないということです。

使いたい精油が見つかったら、限界量をそれぞれ調べるようにしてください。

参考までに、低濃度(1%以下)で使用したほうがいい精油だけでもこれだけあります。

アニス、アンジェリカ、ウィンターセイボリー、カンファー、シナモン・カッシャ、シナモン・バーク、トルーバルサム、トンカビーンズ、ナツメグ、バジル、フェンネル、ベンゾイン

精油を使った香水の作り方とポイントのまとめ

精油を使用した香水の作り方はとても簡単です。

しかし、植物を高濃度で抽出しているため、間違った使い方をすると大変危険です。

それぞれの精油の特徴を調べたうえで、自分に合った、世界に一つだけの香水を作ってみてください。

ABOUT ME
さおり
大学卒業後小学校教員、特別支援学校教員を務め退職。
半年間フィジー留学。
帰国後スクールでプログラミングを学び、IT企業へ転職。
現在はフリーランス。
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